焼身による抗議

7月17日、東チベットのンガバ州バルカム県で、
ギャロン・ツォドゥン・キルティ僧院に所属する18歳の僧侶ロプサン・ロジンが
中国政府に対する抗議の意思表示として自らを焼き、その場で死亡しました。
昨年3月からのチベット本土で焼身によって抗議を行った者は、これで45人になりました。
ロプサン・ロジン

私は、自殺という抗議方法は、どんな理由があれ肯定すべきではないと思っています。
そして、私同様、普通の生活を送る多くの人間にとって共感できるものでもないと思っています。
ですので、チベットに関する他の話題に比べて、この話題は強く触れてはきませんでした。

反面、彼らのことを全く理解できないわけではありません。
私たちは、他人事なので、自殺なんて間違ってると言えます。
でも当事者は切羽詰まっていて、俯瞰した視点で状況を見ることなどできないのです。
厳しい監視の為、集団で一緒に抗議を行うことが出来ず。
抗議をすれば捕まり、何年も投獄されるので、チャンスは一度きり。
そんな中で、彼らが焼身という方法を選ぶことは、全く賛同できませんが、理解はできます。

たぶん、来月には、焼身者が50人を超えたという話題をお知らせすることになるでしょう。
そして、このままでは年内、遅くても来年には、焼身者が100人を超えたというニュースを
皆さんと共有することになるかと思います。
それをわかっていて、現実になるのを、ただ待っていたくはないです。

チベット人たちの焼身を止めるために、何ができるでしょうか?
チベット人たちは、孤立した存在ではない。世界は、チベットのことを忘れ去ったわけではない。
そういうメッセージを発していくことが、私たちにできることだと思います。

私自身は、一介の賃金労働者で、特別な力も知恵もありません。
私にできることなんて、たかがしれています。
今現在、具体的に効果的な方法に思いいたってすらいません。
ですから、皆さんの力を貸してください。皆さんの知恵を貸してください。
チベットの人たちに、君たちは焼身なんてする必要はないんだというメッセージを一緒に発してください。

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