チベットを知る会

書籍紹介『ダライ・ラマと転生』

2016年9月1日

昨年3月21日に行った「チベットって知っていますか? 雪山と祈りの大地チベット」で講師を務めていただいた、早稲田大学の石濱裕美子教授の新刊のご紹介です。
石濱先生は、チベット圏の歴史や文化の研究の第一人者で、昨年の講演では大変有意義な内容を軽快な語りでお話しいただき、参加いただいた方々の多くから、是非もう一度この先生のお話しを聞いてみたいという声が寄せられました。

今回出版される本は、『ダライ・ラマと転生』(扶桑社 税込886円 9/2刊)
チベット仏教の特徴ともいうべき「転生」について、転生僧たちの世界、チベットの僧院生活、死生観、そして転生相続システムなどを当事者の視点から解明していくものです。
大変内容は濃く、チベットの文化に関心があるかたには、興味深い一冊になると思います。
表紙

中国国旗を掲げることを拒否したチベット人が獄中で死亡

2016年2月16日

2月8日付のラジオフリーアジアの記事のてきとう訳です
(特に固有名詞は、かなり怪しいです)
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http://www.rfa.org/english/news/tibet/tibetan-man-who-refused-to-fly-chinese-flag-dies-02082016154201.html

中国国旗を掲げることを拒否した為に懲役13年の刑を受けて投獄されていたチベット人男性が、中国当局による拷問がもとで死亡しました。

トリギャルという名前で知られる男性の遺体は家族に返却されましたと、チベット本土と密接な連絡をとっているヨーロッパ在住のチベット人ディル・サムドゥプは語りました。

「彼は中国当局による拘留下の拷問によって死亡しました」とサムドゥプは語りました。

トリギャルは、2014年に中国国旗を掲げる命令を拒否し、厳しい刑を受けたディル郡ムキム村の3人のチベット人の一人でした。郡の居住者たちは北京政府への忠誠心を示すために中国国旗を家に掲げるよう中国政府から要求されていました。千人以上の人々が、命令に抵抗して近くの川に中国国旗を投げ捨てました。

ラジオフリーアジアの以前のレポートにあるように、トリギャルは懲役13年、他の二人ガンダクとリグサルは懲役10年の判決をそれぞれ2014年に受けていました。

ディルは、北京政府が政治的に不安定と考えるチベット自治区ナクチュ県に隣接する三つの郡の一つです。中国当局は政治的な不安が近隣に広がることを恐れています。

忠誠キャンペーン

2014年9月に行われた忠誠キャンペーンを強制するための取り締まりでは、ディル地区のおよそ千人のチベット人が当局に拘束されました。

2014年10月上旬にキャンペーンの一環として中国国旗を掲げることを村民たちが拒否した時には、中国の警察は非武装の群衆に対して発砲しました。

中国の治安部隊は、中国への忠誠を示させる中国政府のキャンペーンに反対したディル地区のチベットの村人4人を殺害し他の50名を負傷させました。

ディル郡ギャショ・ヤンソク郡区のウシャン村の村長であったバチェン・ギャルワは、2014年11月21日に地元共産党当局の命令で殺されました。

2008年以降、北京政府の支配に抵抗するデモがチベット人が居住する各地で散発的に続いています。

ネパール震災、その後

2015年12月22日

1月16日に講演していただくルンタ・プロジェクト中原一博さんによる、震災後のネパールレポートを転載します。

11月10日から12月16日にかけて、ルンタプロジェクトの中原はネパールに入った。震災後三度目となる。すでに開始している女性自立支援事業の支援対象者を、様々な理由で周縁化され、厳しい貧困状態におかれている女性グループへ拡大できないか調査するためと、新たな事業の可能性を探るためだ。現行の女性自立支援事業の進捗モニタリングや関係者訪問に加え、人身売買被害者支援団体とスラムを中心に調査を実施し、今後の事業の展開において、有益な数々のネットワークや企画案を得ることができ、とても有意義であったと感じている。
今では、ネパールの震災後状況が報道されることはほとんど無くなってしまったが、ネパールはまだまだ厳しい状況におかれている。今年4月25日に発生した大地震によって被った甚大な被害から、なんとか立ち直ろうとしていた矢先、ネパール新憲法制定に伴って9月に発生したインドとの国境閉鎖問題のせいでインドから輸入されていたガソリン/ディーゼル、プロパンガスといった燃料をはじめ、医薬品などの必需品が入ってこなくなっている。ガソリンやプロパンガスは闇マーケットで売られてはいるが、価格は3~5倍に跳ね上がっている。公共バスの運賃も上がっており、移動もままならない。家庭やレストランではプロパンガスを買えずに薪を使うところが多く、森林破壊と大気汚染が心配されている。復興事業に必要な建築資材もさらに高騰し、被災地はもちろんのこと、国全体が憔悴しきっているようにみえた。この状態が長引けば、事態はいっそう深刻化し、暴動などが起こる可能性もあると心配される。
以下、トピックスごとに数回に分けて今回のネパール訪問について報告させて頂く。
①女性自立支援事業のモニタリング
現在、ランタンを中心とした被災女性を対象とした自立支援事業の進捗状況をモニタリングした。この事業はNatural Resource Development Center(NRDC)を現地協力団体に卓上織機を使用して織物を織る事業だ。NRDCはネパール山間部で暮らす女性たちの自立支援を目的とした手工芸や織物の研修を実施するNGOで、ハンディクラフトのショールームを運営し、世界中のエシカルファッション、フェアトレード団体に向けた卸売やマーケティングも行っている。
ランタンの女性たちは地震による雪崩により家を失い、カトマンズで相変わらず避難生活を続けている。地震直後はカトマンズのチベット寺院の前庭にテントを張って、集団で暮らしていたが、今はスワヤンプーストゥーパの周辺に家族や親戚、仲間同志で部屋を借りて暮らしていた。集落ごと消えてしまったユル村の代替地は決まっておらず、避難生活が長引くことが危惧される。
この事業は避難先でも作業ができるようにと卓上織機を用いて織る事業である。9月までにNRDCでジャワラケル難民キャンプの女性と併せ、計25名が練習用の小さな卓上織機を使用して研修を受けた。日本人デザイナーMomoさんの指示のもと、12色に染められた糸を用いて、練習を兼ねてプレインカラーの織物を織ってもらっている。これまでに卓上手織機で織れるサイズの布380枚が仕上がった。その作業と並行して、より幅が大きく、長めの織物を織ることができる中型の卓上手織機7種類を試用してもらい、そのうち最も使い易いと日本製の卓上手織機を1機選び、36台を日本へ注文しようとしたところ、運悪くインドとの国境閉鎖問題が勃発。ガソリン不足のため、配達や運搬がままならない状態になってしまった。今回、11月になんとか卓上織機34台を日本から運び入れたものの、燃料不足のため新しい糸染めができない状態となっている。
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