チベットを知る会

新たな焼身 139人目

2015年5月21日

5月20日現地時間午後8時頃、四川省カンゼ州タウ県カンサル郷でテンジン・ギャンツォという35歳のチベット人が中国政府に対する抗議の意志を示すために焼身しました。
これで焼身による抗議者は139人となりました。

タウでは、ダライ・ラマ法王の80歳の誕生日を前に中国政府は警戒を強めており、街のいたるところに治安部隊の姿があり、チベット人たちは暴力を受けているそうです。
今回の焼身は、それに対する抗議の意志表示ではないかと言われています。

焼身したテンジン・ギャンツォには4人の子供がいるそうです。
本当は、無条件で悼むべきなのでしょうが、、、
どんな理由があっても、子供を残して自ら死を選ぶという行動に対してどうしても拒絶感を感じてしまう部分があります。

以前、古くからの支援者である友人にそのことを話した時は、向こうは大家族で、親が亡くなっても育ててくれる人はいて、単純に日本の価値観を持ち込んで判断はできないと言ってましたが、はいそうですかと納得はできずにいます。

人が自ら命を絶つような抗議、けっして尊いものなのではなく、間違ったものだと思います。
しかし、本人たちは、他に何も手段を思いつかないところまで追い詰められていたのだろうとも思います。

間違った行為だからこそ止めないといけない。
世界が彼らを見捨ててなく、彼らはそんな選択をする必要がないということを彼らに行動で伝えなければいけない。
別に使命感なんて立派なものではないけども、そういうことを考えたりもします。

そのためにも、皆様の力と知恵をお貸しください。

今年は、パンチェン・ラマが拉致されて20年です。

2015年1月14日

panchenlama
1995年5月17日、当時6歳だったパンチェン・ラマ11世、ゲンドォーキ・チェキ・ニマ少年は、家族共々、中国政府に拉致されました。
それから20年、国際的な人権団体や、世界中のチベット支援者たちが、彼の解放を訴え続けてきました。
しかし、今現在、彼の消息の手がかりすら見つかっていません。
今年は、私たちも微力ながら、彼のことに力を入れて訴えていきたいと思います。

チベット高原の環境問題

2014年8月25日

8月19日付のNatureにJaneQiuさんという中国の学者が書いたチベット高原の環境問題の記事がのっていたので、ざっくりと訳しまいた。
http://www.nature.com/news/double-threat-for-tibet-1.15738

幾つか、いかにも中国側の視点だなという部分もありますが、参考までに。

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チベットへの二重の脅威

気候変化および人間による開発が高原の脆弱な環境を危険にさらしています。

チベット高原の包括的な環境アセスメントは、地域がより熱く、より湿潤になっていること、また環境の汚染が生態系を脅かしていることを示しました。

高原およびその周囲の山脈は500万平方キロメートルに及び、北極・南極を除いて世界で最大の氷を保有します。そのため、この地域はしばしば第三の極と呼ばれます。
また、実際の極地と同様に気候変化の影響を示しているが、その速度は実際の極地の2倍の速さでるとその報告書で述べられています。

中国科学院およびチベット自治区政府はラサで8月9日に、高度4,500mの高原が直面する問題についてのアセスメントを発表しました。その中で、降水量が1960年以来12%上昇したこと、温度が10年間で世界平均の二倍の0.4急上昇したことが示されました。

さらに、氷河は急速に縮んでいます。過去10年間で永久凍結層の10分の1が溶けました。
これは、湖の数が1970年以来14%ずつ増大したことを意味します。また、それらの80%以上は周囲の牧場およびコミュニティーに被害を与える形で拡大しました。

チベット高原はアジアの最も大きな川を供給します、したがって、これらの問題は何十億もの人々に影響するだろうと報告書に述べられています。人々の生活および産業廃棄物からの汚染の増大は、さらに大きな問題です。

しかし、アセスメントは、中国及びチベット自治区政府に、その問題と格闘する方法を示唆します。それは環境保護の為の最優先事項を策定することです。その優先事項は、「気候変化を緩和し、開発と保存の間に比較検討するための政策」をデザインするうえで助けになるだろうとチベット自治区政府副主席の孟德利が言います。

「チベットの高原は、より暖かく湿潤になります。」と中国科学院青蔵高原研究所の姚檀棟氏が言います。これは、植物がより高地やより北に拡大していることを意味します。また、植物が成長できる時期はより長くなっています。しかし、アジアの最も大きな川の源流地域のようないくつかの地域は、より暖かく、より乾燥するようになっており、砂漠化および草地および湿地の減少によって厳しい影響を受けています。

人間の活動も上昇中です。チベット高原の人口は2012年には1951年の3倍の880万に達しました。また、家畜の数も倍となり、草地により多くの負荷をかけるようになっています。

都市化は地域が支えれる以上の荒廃を生み出します。チベットには年間256,000トンの固形廃棄物を扱うキャパシティーがあります。しかし、それは2つの最大の都市ラサおよびシガツェで生成される量に足りません。「多くの廃棄物が源流地方を含む高原各地で確認できるでしょう」と氷河学者で蘭州にある中国科学院寒区旱区環境・工程研究所所長の康世昌氏は言います。「それは環境上の脅威です。」

より大きな脅威は採鉱から来ます。アセスメントによれば、チベットの鉱山は2007年に1億トンの廃水を、2009年の1880万トンの固形廃棄物を作り出しました。ほとんどの鉱山が露天掘りの炭坑で、環境上の監視は十分でありません。「空気、水および土壌汚染は特に深刻です」と報告書が述べます。当局は、実際の汚染度に関する詳細をほとんど公表しません。

汚染は地域起源のものばかりではありません。ほこり、炭素、重金属および他の毒性化合物が、アフリカ、ヨーロッパおよび南方アジアから吹きよせられます。ほこりと残留炭素は氷河を融解し、より脆弱に暗くしています。また、有毒化学物質は作物、家畜および野生生物を蝕んでいます。

しかし、採鉱と汚染からの脅威は、氷と植被の変化による潜在的な影響を十分に重く見ていないとアセスメントで言われています。
雪、草地、砂漠といった異なる表層は、それを反映異なる日照を吸収し、それらの上の大気はどのように加熱されますかに影響を与えます。
これは、表層を何が覆っているかの変化がアジアのモンスーンの強さに影響するだろうということを意味します。さらに、氷河や永久凍結層および生態系は水の解放を制御する巨大なスポンジとして働くので、これらへのダメージは下流河川社会の生活に重要な影響を波及させます。「アセスメントの重要性は国境を越えます」とカトマンズの国際総合山岳開発センター長デービッド・モルデンが言います。

1996年から2005年の変化を基準に最良の場合最悪の場合を検討すると、高原の気温は2100年には1.7度から4.6度上昇すると予想されます。都市化および気候変化は厳しく管理することができますが、無統制な開発が高原の環境を荒らすことを研究者は危惧しています。それを防ぐために、中央政府は経済的業績だけでなく環境上の業績も含めて地方公務員を評価しなければならないと報告書では述べられています。報告書では他に、生態系に対する補償、たとえば家畜頭数を減らすために牛飼いたちに払う補償金等は増大するであろうことや、汚染の実態についてよりオープンにしなければならないことが述べられています。

「チベットは、中国がどれくらい真面目に生態学の保護を受けとめるかのテスト・ケースになるでしょう」と姚氏は語ります。
「高原環境の保護は、地域の持続可能な開発だけでなく社会の安定と国際関係にも重大です。」

非武装の群衆に、中国の武装警察が発砲

2014年8月20日

8月11日の夜中12時頃、カンゼ州セルシュ県ダンマ郷シュクパ村の村長ワンダク(45)が、自宅から当局により密かに連行されました。
最近、この村の女性に対して、中国政府の役人がとった”嫌がらせ”に対して、ワンダクが強く抗議を行い、喧嘩になったことがあり、そのことが逮捕の原因ではないかと言われています。
このことを知った地元のチベット人約100人が、翌12日、役場の前で彼の解放を求め声を上げました。この平和的抗議に対し当局は話を聞くどころか無差別発砲等で応じ、10人以上が被弾し、重傷を負いました。

当初、重傷者は近くのジュクンド(青海大地震で大きな被害を受けた町)や成都の病院に運ばれたという情報も流れていました。しかし続報によると、実際は病院で最小限の手当を受けた後、重傷者たちは拘置所に返され、何人かは銃弾を摘出されることも無く、1週間以上治療をまったく受けることができないままだそうです。

事件後、シュクパ村は治安部隊により包囲されていました。16日には部隊が村の家々を巡り、老人を除く12歳以上のチベット人全員を連行し、拘置所や病院内で拘束しました。連行は暴力的に行われ、拘置所でも暴力を受け、負傷者が大勢出ているそうです。また、全員が丸坊主にされたとの情報も入っています。

17日、このような悲惨な状況にチベット人たちが置かれていることに大して、先のデモの最中被弾していたロ・ペルサンが拘置所内で抗議の自殺を行いました。同じ日に22歳の若者も被弾後治療を受けることが許されず拘置所内で死亡しました。

他にも、ワンダクの親族にあたる3名のチベット人が、今回の出来事の中で中国当局による銃撃で死亡していることが確認されています。

サカダワ

2014年6月13日

今日は、サカダワと言って、チベットの人々には特別な日です。
チベットの暦でお釈迦様の月の満月ということで、チベットでは、この日に、お釈迦様が生まれ、悟りを開き、入滅したことになっているそうです。
この日、善行を行うと、普段の日の数百倍の功徳を積むことができ、逆に、悪行を行うと、普段の日の数百倍の罪を背負うことになるとのこと。

みなさんも、今日は、ちょっとだけ、普段よりも人にやさしくしてみませんか?


チベットを知る会