パンチェン・ラマ問題

パンチェン・ラマはダライラマ法王に次ぐ活仏であり、第二の高僧としてチベットでは絶大な信仰の対象となっています。パンチェン・ラマ10世は、ダライラマ法王が亡命を余儀なくされた後も、そのままチベットに残り、9年間に及ぶ投獄や5年間の軟禁生活といった過酷な生活を過ごし、1989年に50歳で急死します。活仏としてチベット人から信仰されていたため、没後6年目の1995年に11世の転生霊童探しが始まりましたが、ダライラマ法王が認定したゲンドゥン・チューキ・ニマは、認定後わずか3日で家族共に姿を消してしまいます。中国政府は代わりに、別の少年を11世として認定し、反対する僧侶たちを投獄しています。中国政府は、ニマ少年を「保護する目的」で連行したことを認めているものの、これまでニマ少年の所在や安否を明らかにしていません。
panchenlama

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