教育

中国政府は、チベットでの教育レベルの向上を主張していますが、実際にはチベット自治区での非識字率は45%にも及びます。中国全土での識字率が90.9%(2000年、世界銀行)にもあるにも関わらず、チベット自治区での識字率は著しく低いものになっています。さらに、チベット自治区では初等教育以上の教育を受けることができるものは、わずか11.5%に過ぎません。(全中国では75.5%:2006年、世界銀行)中等教育に進学できた11.5%のチベット人学生たちが、中国語での読み書きができ、経済成長の恩恵を辛うじて享受できるグループとなる可能性がありますが、残りの89.5%にも及ぶ大多数の若者たちには、そのようなチャンスはまったく与えられず、加熱する競争社会の底辺で取り残されています。
また、「漢民族化政策」のため、チベット語やチベット文化を学ぶ機会は著しく制限されており、子供たちがチベット人としてのアイデンティティを失うことを危惧した両親が、子供をインドに亡命させるケースはあとを絶ちません。

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