チベット人と現代音楽
スイス在住のチベット人、カルマさん
彼は、医学生にしてラッパーという面白い人です。
私はラップ(というか現代音楽全般)よくわかりませんが、
彼の書いた歌詞は心に響くものがあります。(文末に記載)
彼を日本に呼び、東京と大阪でコンサートをするというプロジェクトがあります。
有志による実施で、費用の一部を賄う為、下記のサイトで資金集めをしています。
https://motion-gallery.net/projects/shapaley
彼の経歴等も詳しく記載されています。
彼の書いた歌詞を読んで、彼に関心を持った方は是非、ご一読ください。
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メイド・イン・チベット
アマラ(お母さん) パーラ(お父さん)
ぼくたち子どもの敬愛する両親
僕が生まれたその日から ずっと
そばにいて ずっと育ててくれた
僕たち子どもを 喜び 悲しみ どんな時も
愛情と親心で満たしてくれた
僕たちは深く深く感謝しています
僕たちはあなたの教えを決して忘れません
男なら、何が起きても 慈悲を持って人に接すること。
どんな困難に直面しても 誠実に人と接すること。
もし倒れても、また立ちあがって、歩き続けること。
道がどんなに険しくても、それでもまっすぐに歩き続けること。
女なら、心の中の信仰を、どこへ行っても失わないこと。
アマラとパーラに感謝して、ご長寿を願い、そのために祈っています
僕たちの故郷 帰る場所チベット
僕たちはけっして忘れない
僕たちの故郷 帰る場所チベット
僕たちはけっして忘れない
同じ体を分け合うきょうだいたちよ
君たちにこの歌が聞こえているか 僕たちは知らない
それでも いつかこの思いが届いたらいいな
心配しないで 僕たちはみんな元気です
お父さんもお母さんも お元気にしています
僕たちは離ればなれ
お互いの距離はとても遠いけれど
僕たちは片時も君たちを忘れたことはない
プェリ(チベット人)のきょうだいはいつも心の中で 同じ時を刻んでいる
どんなに歳月が流れたとしても僕たちは君たちを忘れない
どうか君たちも信じていてほしい
僕たちは君たちだけを置き去りにはしない
同じからだをわけあうきょうだいたちよ 永遠に
心から言うよ 僕たちは決して忘れない
だから君たちはどうか楽に過ごして 体を大切にして
僕たちは一日もはやく会える日を祈って
空をながめ 君たちの幸福を祈っています
僕たちの故郷 帰る場所チベット
僕たちはけっして忘れない
僕たちの故郷 帰る場所チベット
僕たちはけっして忘れない
手紙を書いて 涙でインクがにじんだ
僕の心はふるさとに行ったままだ
それはプェ それはカワチェン(雪域) 僕たちの楽園
人生について僕が知ることは多くない
でも僕はプェリ(チベット人)だ それだけははっきりしてる
僕はこんなふうに考えるんだ 僕の心は決して変わらないと
言葉を飾らずいうと これは僕の誇りだ
僕たちはみんな一緒に
一つにまとまり
どんな場所に行ったとしても プェリのきょうだいの心を抱いて
楽しい時は一緒に笑い 幸せな時は喜びをわかちあい
辛い時は 一緒に涙を流すんだ
心から言うよ 今まで胸に秘めてきた
でも今ここで 僕はすべてを君に打ち明けたい
どれだけの時間 何分何秒でも 何日でも 何年でも
数えることができないくらいの時が流れたとしても
僕たちは未来永劫カワチェンの子ども
僕たちの故郷 帰る場所チベット
僕たちはけっして忘れない
僕たちの故郷 帰る場所チベット
僕たちはけっして忘れない