北京のアメリカ大使館が、世界人権デーに出した声明
北京のアメリカ大使館が、世界人権デーに出した声明です。
http://beijing.usembassy-china.org.cn/ambassador-locke-2013-human-rights-day-statement.html
以下、拙訳ですが
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ゲーリーF.ロック大使による声明
2013年人権デー
今日私たちは国際人権デーを祝い、世界人権宣言の65周年記念を記念します。この宣言は、すべての人々の固有の尊厳および不可譲の権利を、『世界の自由、公正および平和の基礎』と認めた革新的な宣言だとオバマ大統領は呼んでいます。今こそ、この宣言を反映すべき時です。中国が新しい改革を実行する準備として、私たちは人権への注意を喚起し、労働キャンプでの愛国主義再教育を終了し法の支配を強めるという中国の最近の決定が実際に進むことを期待します。被告人を含め全ての人間は、尊厳を尊重し公平に扱われなければいけません。デリケートな問題の依頼人を弁護する弁護士に対する対応は罰することではなく、保護することであるべきです。投獄されたり弁護士資格をはく奪されている高智晟らの人権派の弁護士達を釈放し、彼らの重要な仕事に返ることを許されるようにするべきです。
私たちは、人権活動家やその家族に対する公的な嫌がらせや報復に注視し続けます。
私たちは、劉霞の自由を回復し、彼女の夫であり世界で唯一拘束され続けているノーベル平和賞受賞者である劉暁波を解放するように中国に要求します。
バイデン副大統領が北京で最近言ったように、人々が自由に話すことができるところで、革新は繁栄します。
しかし、徐志勇、王功权およびYang Maodongら何人もの中国の市民が、透明で清潔な政府を求める活動を行ったことが理由で最近投獄されました。
同様に心配なことは、ネット上で流言を防止するという名目で、ネット上での表現の自由を正当化する曖昧で広い法解釈です。
検閲がなくなった時に、中国の創造性は完全に解放されるでしょう。
大使として、私は中国の豊富な多様性を直に目撃しました。一方で、私は、ウイグル人やチベット人、モンゴル人といった少数民族の基本的自由を否定する高圧的な政策が、社会をまとめる様々な信頼をむしばむ姿を目撃しました。アメリカは、すべての市民に分け隔てなく基本的自由を保護するように中国の政府に要求します。さらに、私たちは、緊張を緩める手段として、ダライ・ラマまたは彼の代理人との建設的な対話を行うよう中国の指導者に要求します。
今日世界人権宣言の65周年記念を祝うとともに、私たちはこの重要な宣言に記された人権と基本的自由を保護するために、アメリカや中国を含む全ての国が責任を持っていることを思い出させられます。私は、中国の指導者が全ての市民に本来奪われてはいけない人権がもたらされるよう確固たる意思を持つことを希望します。私は、すぐに中国の指導者が物質をある不可譲の権利がすべての市民に関係するという概念にもたらすだろうと期待しています。そして、その時こそ中国およびその偉大な人々が限りない未来を掴むと想像することができます。